【大人のハッピーセット vol.134】三軒茶屋「ebian」の「コロッケ」と「生ビール」+【今週の日記】

(1)今週幸せを感じたお酒とつまみの組み合わせ【大人のハッピーセット】、(2)【今週の日記】の二本立てです。
パリッコ 2026.01.27
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三軒茶屋「ebian」の「コロッケ」と「生ビール」

 現在三軒茶屋で開催中の「三軒茶屋 大三角地帯展」内の企画として、塩見なゆさんとのトークイベント「酒場の話を聞く | 酒場にまつわるトーク」を開催させてもらうことになった。ところが残念ながら、僕は三軒茶屋や三角地帯の酒場事情をあまり知らないという情けない状況。そこでなゆさんらにお付き合いいただき、事前にどんなことを話すかの打ち合わせも兼ねて、三軒茶屋飲みをすることになった。

 目的地は三角地帯なんだけど、三茶と言えば個人的に特に好きな店が、太子堂中央街にある立ち飲みの「ebian」せっかくだから寄っておきたいなと早めに街に着き、ひとり飲みはじめる。

 ebianは55年もの歴史があった揚げもの専門の惣菜店「天政」が閉業する際、現オーナーの海老原さんが、この貴重な場所を残したいということで店舗を引き継ぎ、立ち飲み屋に改装して始めた店。だからひさしには、堂々と天政の文字が今も残る。揚げたてのコロッケやメンチカツをつまみに飲める店だが、惣菜店という一面もきちんと残っていて、夕飯のおかずにそれを買い求めていく地元のお客さんも多い。さらにご興味があれば、僕が以前書いたこちらの記事もどうぞ。

 まずは「生ビール」(税込600円)で喉を潤しつつつまみを検討していると、なゆさんからも早めに街に着いたとの連絡があり、しばしebianでご一緒することに。大定番の「コロッケ」(100円)と、巨大なのでひとりだといきなり満腹になってしまう「ささみ梅」(400円)を、それぞれ半分にカットしてもらってつまみに。

 加えて頼んだ「キュウリのぬか漬け」は、これも近所の老舗惣菜店が閉業してしまう際、数十年ものの糠床を受け継いだ貴重な一品だそう。店員さんが「かなりクセがありますけど大丈夫ですか?」と確認してくれたほどの深い風味が、酒に合いすぎる。

 2杯目は僕の定番の「紅茶割り」(600円)をお願いし、ごちそうさまでした。

 かつての天政のご主人は、今も毎週木曜日、この店の厨房に立って天ぷらを揚げられているそう。なんと理想的な飲食店の形だろうかと、来るたびに幸せをおすそわけしてもらえたような気分になる酒場だ。

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