大人のハッピーセット vol.2 〜「はま寿司」飲み最新事情〜
「スシロー」の生ビールと期間限定珍メニュー / 今週の「大人のハッピーセット」
「スシロー」の生ビールと期間限定珍メニュー
リーズナブルで、食べる量の調整もしやすいので、実はすごく“ちょい飲み”に向いているのが、回転寿司。特に「スシロー」は提供されるお寿司のレベルが本当に高く、びっくりする。
が、この日は寿司ではなく、現在期間限定で提供されている珍メニューをつまみに飲んでみた。「スシロー屋台メニュー!」フェアの「たこ焼き風いなり(ガリ入)」と「たこせん!?」だ。
「たこ焼き風いなり(ガリ入)」(187円)
「たこせん!?」(132円)
それぞれ、一見お祭りの出店で売られている屋台フードのようでありながら、「たこ焼き風いなり」は、いなり寿司にたことガリが入り、さらにソース、マヨ、かつお節、青のりをかけたもので、「たこせん!?」は、たこ焼きをみりんせんべいで挟む駄菓子的おやつ「たこせん」の、たこ焼きを玉子寿司と入れ替えたもの。なんつー攻めたメニューだ……。こんなものを見つけてしまったら、食べてみないと気がすまないに決まってる。
で、実際食べてみてどうだったかというと、いなりのほうは、美味しいけれども、このスタイルで食べる意義はそこまでないような気がする味。話のネタに一度食べてみて、くすりと笑うまでがワンセットというか。あくまで個人の感想です。
対して、たこせん!? のほうは、意外にもすごく好きな味だった。たこせん同様に、みりんせんべいに目玉焼きを挟む「たません」というメニューを出している屋台や店もあり、あれが僕は大好きなので、考えてみれば違和感がないのは当然か。そこに酢飯の味と食感が加わるのがおもしろく、しかも妙にマッチしていて美味しかった。
「はま寿司」飲み最新事情 / 今週のコラム ※今週は最後まで無料です
昼食もとらずに原稿仕事に集中していて、早めの夕方にやっとひと段落、なんてことがけっこうある。
夜は、飲み取材(最近めっきり機会が減っているけれど)などがないかぎり、自宅で家族と夕食を食べるのが基本なので、それにあまり影響が出ないくらいのものを軽〜く食べ、なんなら一杯やっちゃおうかな。というのがいつものパターンだ。そんなときにちょうどいいのが、回転寿司。
ピークタイムを外れたがらんとした店内でひとり、あの独特の、誰からも見えない角度のカウンター席につき、寿司を数皿つまみつつビールをぐい〜っ! あのこそこそ感がなんだか楽しい。個人的に特になじみ深いのが「スシロー」と「はま寿司」の2店。理由はまぁ、家から行きやすい距離にあるからというだけなんだけど。
スシローは、家族で行くことが多く、また、寿司のクオリティーが本当に高いと感じるので、「今夜はお寿司にしちゃおっか?」なんてときに、テイクアウト利用することも多い。
対してはま寿司は、もちろんクオリティーが劣るということではないけれど、「すき家」や「なか卯」などを運営する「ゼンショーホールディングス」が母体ということもあり、ハンバーグ寿司などの肉系に力を入れていたり、揚げ物系の寿司が妙にうまかったりと、語弊を恐れずに言えば、そこはかとないおままごと感も楽しく、より“こそこそ飲み”に向いていると、僕は勝手に思っている。そこで、はま寿司で飲むのが大好きな僕による、はま寿司において、いかに満足度高くちょい飲みするかの最新事情を、今回は記しておきたい。
「生ビール小ジョッキ」(308円)
まず、なにはなくとも「生ビール」だ。生ビールったら生ビールだ。しかもここで、税込み308円の「小ジョッキ」の存在が効いてくる。だって生ビールが最高に美味しいのって、麦の香りと炭酸の刺激を感じながらごくごくごく〜っと飲む、最初のひと口でしょう。僕にとって中生や大生は、もちろん、居酒屋なんかで豪快に飲みたい気分のときもあるけれど、いついかなる場合でも必ず必要なものではない。しかも、はま寿司の「生ビール中ジョッキ」は528円。小ジョッキは、ものすごくお得かつちょうどいい存在なのだ。
さて、続いてつまみの注文に入る。1皿目はもう、欲望にまかせて好きなものを選ぶのがいい。特に、期間限定フェアものから選ぶのなんかが楽しい。前回行った時は「旨ねた100円祭り」というのをやっていた。なんて魅力的かつ景気のいい祭りなんだ。のらない手はない。そのなかで気になった「黄金カレイフライ(タルタルソース)」というのを選んでみた。
「黄金カレイフライ(タルタルソース)」(110円)
はま寿司の揚げものネタは、基本的に揚げたてアツアツで出てくる。そこが本当に素晴らしい。特に期間限定で登場する「カキフライ軍艦」は白眉で、季節に一度は、今書いているような「最新事情」など完全に無視し、ひとり「カキフライ祭り」を開催してしまうほどだ。そんなはま寿司の作る揚げもの寿司だから、当然これも素晴らしかった。肉厚でほくほくのカレイの身が、油断すると火傷しそうなほどのサックサクの衣に包まれている。そこにタルタルソースだもん。レモンを絞ってほおばり、はふはふ言いながらビールをぐび〜。はい、もうビールが消えた〜。
というわけで、ここで芋焼酎「黒霧島」のロック、385円也を注文。で、次が僕が最近たどり着いた、はま寿司飲みにおける最大のポイント! 頼むのは、「とろ三種盛り」と「サーモン三種盛り」の2皿なんだけど、ここで必ず「しゃりの量(半分)」を選ぶことを忘れてはいけない。そう、はま寿司では、軍艦など以外の多くの寿司で「しゃり半分」を選ぶことができるのだ!
これこそはま寿司飲みの黄金トライアングル!
僕は刺身をつまみに酒を飲むのが大好きなんだけど、生魚って“気”が強いので、ある程度食べたところでぴたりと食べられなくなる。ところが酢飯にのった寿司だと、これがまだいけたりする。というかそもそも、バカみたいなことを言うと、刺身よりも寿司のほうが、純粋に美味しくないですか? ただ、めっきり食の細くなった昨今、フルサイズの寿司ってそんなに量は食べられない。しかも数時間後には、自宅での晩酌が控えているし。
そこでありがたすぎるのが、はま寿司のしゃり半分システム! はま寿司のしゃりって、もともとがそんなに大きくない。それの半分というともう、ほんとうに親指の先くらいのちょこんとしたサイズだ。つまりこれ、寿司というよりは、酢飯をほんの少しトッピングした、「寿司風刺身」という、酒のつまみにぴったりな新しい料理と言えないだろうか !?
「とろ三種盛り」(165円)
「サーモン三種盛り」(165円)
その後の天国さ加減は、もはや説明不要なくらいだ。だって、考えてもみてほしい。脂ののったとろびんちょうに、とろサーモン、とろいわし、それからさらにサーモン3種。6切れの刺身が、税込み330円で出てくる居酒屋って、そうそうないでしょう。しかも嬉しい、酢飯トッピング。
これらをゆっくりとつまみつつちびちび飲む濃いめの芋焼酎のうまさといったら。それから僕は「いか」も大好物なので、最後に1皿、いかものを頼んでシメとするのが定番。この日は期間限定だった「真いか 〜うにの特製ジュレのせ〜」という、なんだかすごそうなのを選んでみた。
「真いか 〜うにの特製ジュレのせ〜」(165円)
さくさくとろりとしたイカの身と、上品なうに風味のソースの香り。もう、なんの文句もなく、うまい!
この2貫をつまみにきっかり焼酎を飲み終え、お会計はなんと、税込合計1298円。なんという満足感。これぞはま寿司飲みの真髄! と、毎度悦に入りながら帰路につくのだった。
……って、勢いで書いてみたものの、読み返すと一体なにを言ってるんですかね? 僕。賢明な読者のみなさまにおかれましては、ぜひもっと自由に、はま寿司をお楽しみいただければ幸いです。
ごちそうさまでした
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