「大人のハッピーセット vol.29」+今週のコラム（不測の事態をつまみに飲む）+今週の日記

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東伏見「あつべん」の「ソーセージ丼」と「淡麗プラチナダブル」 / 今週の「大人のハッピーセット」

　家族で過ごす土日の昼ごはんに、ちょっと手抜きをしつつ、いつもと違ったわくわく感も感じられるので、飲食店のテイクアウトを利用することがけっこうある。特に、僕も妻も個人店の弁当屋が好きで、家から自転車で行ける範囲の店を探しては試してみている。

　先日は、まぁまぁの遠出にはなるけれど、西武新宿線の東伏見駅が最寄りの「あつべん」という店に行ってみた。

　建物はもともと「寿々木食堂」という店だったらしく（この外観！　一度行ってみたかった）、そこを居抜きで使い、ご主人がおひとりで、弁当屋として営んでいるようだ。

　名物らしきは、店名が冠された「あつべん」で、シンプルなからあげ弁当。カキフライやコロッケとの組み合わせもあり、どれも魅力的で、安い。

　ただ僕が気になったのは、メニューのいちばん下にある「ソーセージ丼」。なんと普通サイズが200円、大盛りでも300円。こんなに気になる一品、試さないわけにはいかないだろう。妻には「あつべん」、娘には単品のおにぎりやからあげを買い、僕はソーセージ丼の普通サイズにしてみた。

　家に帰り、さっそく弁当のフタを開ける。せっかくだからこいつをつまみに飲んでやれと、発泡酒「淡麗プラチナダブル」も開ける。

　ソーセージ丼は、潔いにもほどがあるってくらい、まさにソーセージ丼だった。きゅうりの漬物がほんの少し添えらた、黒ごまのかかったご飯の上に、ソーセージが4本。ソーセージは赤ウインナー系の若干ジャンクな味わいで、それを、たっぷりの油でよ〜く炒めてあるんだろうか。そこに容赦のないケチャップ味が加わり、想像をはるかに超えてうまい。

　ソーセージの油とケチャップがよく染みたごはんも最高だし、一見ネタっぽいけれど、冗談じゃなくてこれはハマる味だ。米にもこだわっているようで、そもそも白メシ自体がうまい。もうちょっと近所なら、週2で食うな、これ。

　驚いたのは、妻子に少し分けてもらって食べたからあげが、柔らかくジューシーで、これまためちゃくちゃ美味しかったこと。スパイス感が強めで、娘は食べられなかったんだけど（今回買った醤油味ではなく、売り切れだった塩味ならまた違ったのかも）、僕が今まで食べてきたからあげのなかでも、かなり上位に入る美味しさだった。

　あぁ、こうしてふり返っていたらまた食べたくなってきたぞ。今週末の昼、また家族に提案してみようかな。「あつべんどう？」って。

不測の事態をつまみに飲む / 今週のコラム