「大人のハッピーセット vol.94」+今週の日記
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高円寺「室蘭」の「つぶ貝」と「芋焼酎ソーダ割り」

昔ある連載の担当をしてもらっていた編集者さんらと、特に仕事ではなく、久々に飲もうということになった。場所はなんとなく高円寺。「室蘭」は、その日4軒ほど気ままにハシゴ酒をしたうちの1軒。

予備知識などはまったくなく、外観に惹かれて飛びこんだ。のれんに「手打ちそば 小料理」とあるから、もしかしたらけっこう高級な店の可能性もあるけれど、気になってしまったからにはしかたない。その場合、注文数を抑えて早めに失礼させてもらうことにしよう。
店内は常連さんたちが集まるアットホームなカウンター酒場という感じで、よくにぎわっている。奥にひとつだけ小上がりの座敷席があり、我々は3人だったこともあって、おそれおおくもそこへ通してもらった。まずは「レモンサワー」で何度目かの乾杯をし、渡してもらったメニューを眺めてみる。

こりゃあすごい……。失礼ながら店の規模を考えると、どうしてこんなに幅広い旬のメニューが揃えられるんだという品数で、値段もリーズナブルだ。気になるものがありすぎる。それに加えて、カウンター上にもずらりと大皿のおばんざいが並んでいる。あっちも気になるなと思っていたら、優しい女将さんが席までやってきて、1品1品説明してくれた。まずはそのなかから、「つぶ貝」と「なすとひき肉の炒めもの」をもらう。


僕は正直、煮貝の類は嫌いではないけれど、あんまりたくさん食べるものではなくて、飲んでいる最中ならばひとつつまめばじゅうぶんと考えているタイプだ。ところがこのつぶ貝、個人的つぶ貝史上1位なのでは? ってくらいに驚きの美味しさで、思わずふたつ食べてしまった(自慢するほどのことではないけれど)。
カウンター内にいるビシッとかっこいい板前さんの、目利きと腕が確かなのだろう。なすとひき肉の炒めもものすごく美味しくて、ここ、とんでもない名店だ……。

おかわりに芋焼酎のソーダ割りをお願いし、ハシゴ酒の合間にたどり着いた店ゆえ、このへんでさくっとごちそうさま。もっと注文ができなかったことがお店に対して面目なく、それにも増して、自分の食の細さがうらめしい。
近いうち、必ず1軒目に訪問して、あれこれ飲み食いし、シメのそばまで堪能しなければと心に誓った。
今週の日記
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