「大人のハッピーセット vol.85」+今週の日記

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石神井公園「須みず」の「いなばのタイカレーグラタン」と「生ビール」

　地元石神井公園駅付近で複数人で入れる酒場を探していて、「ちょうど入れそうだったから」という若干失礼な理由で、「須みず」へ。

　この店に来るのは記憶にある限り2度目で、前回はもう10数年前に夫婦で何気なく入ってみた時だった。印象は、刺身が美味しくて落ち着けるいい店だな、というような感じだったと思うんだけど、石神井には他にも好きな店がたくさんあって、深い理由などなく、こんなにも久しぶりの訪問になってしまった。

　そうしたらここが、なにを頼んでもしみじみといいなぁと思える、ものすごい名店だった。30代の未熟だった自分には気づけなかった細やかな良さが、40代の自分にとってものすごくしっくりくる。10年ごしにその真価に気づけた店。そういうこともある。

　まず、メニューがいちいち酒飲みのツボをついてくる。ひとひねりあるメニューが多く、あれもこれも気になる。そのなかから、「春雨ときゅうりのピリ辛肉味噌のせ」（税込600円）、「にら玉子」（550円）、「じゃが芋焼き」（450円）、「納豆キツネ焼き」（500円）、「若鶏竜田揚げの葱生姜三杯酢がけ」（660円）、「いなばのタイカレーグラタン」（650円）などなどを注文。

「グラス生ビール（中グラス）」（530円）で乾杯し、欲望のままに飲み食らう。

　1品1品がていねいに作られていることがちゃんと伝わってくる美味しさで、なによりいいのは、塩気などの味つけが過剰でないこと。それがしみじみと心身に沁みるし癒される。焼いたじゃがいもに少しだけバターが添えられ、あとは塩で食べるじゃが芋焼きなんか、目をつぶってしばらく黙りこんでしまうくらいのうまさだ。いなばのタイカレーグラタンは、ぜひ家でも真似してみよう。

　今後、訪れる頻度が確実に増えてしまいそうだ。

今週の日記

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